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2016/09/18
連続する台風襲来後の、飛び石工周辺の生き物調査結果
| by:
事務局
連続する台風襲来で、都幾川・槻川の(まるごと再生)飛び石工の生き物モニタリング調査が中断していましたが、9月17日(土)09:00よりときがわ町花菖蒲園横の都幾川にて実施されました。
参加した運営委員・会員は、ときがわ町から3名、小川町から1名、滑川町から1名、東松山市から3名の合計8名の参加者で、飛び石工上流端(約80m)、中流地点(約40m)、飛び石付近(±3m)、下流端(約20m)の4箇所を定点として、箱メガネ・水中メガネによる確認、タモ網・サデ網を使用した採集などによって実施した(約150mの区間で観察)。
県土整備事務所河川砂防部による、右岸側堤防天端の遊歩道建設により、水生植物は皆目消滅したことにより、「8/6もりんど」実施の川遊びでも、この付近でカジカ(準絶滅危惧種)を採集出来なかったが、今回は川底の浮石などをそっと移動させながら箱メガネ観察した結果、絶滅危惧種Ⅱ類のギバチの幼魚なども確認された。
今春までの河床掘削や護岸工事で、飛び石上流側(早瀬)には砂礫河床が殆どで、浮石は2割ぐらいと推定され、30㎝級の浮石は殆どが飛び石下流側に堆積している状態であった。
それでも、カジカ、シマドジョウ、ジュズカケハゼ(絶滅危惧ⅠB類)、オイカワ(6㎝級)の生息が確認されました。特に台風襲来によって河床撹乱が数度に亘って為されたために、植生の回復はまだ進んでいないものの、若干の浮石には遡上アユの食み跡も確認されました。
生き物の同定・集計では、水生昆虫類はカゲロウ類は羽化が終わっているため観察はされなかったが、造網型のヒゲナガカワトビケラや越年するサナエトンボの幼体が多く生息していることが分かった。ウグイ、オイカワ繁殖などが、回復することも期待できるだろうと判断され、今後も継続的な調査を実施していくことが確認されました。
⇒埼玉新聞の記事(9月25日付)になりました。
埼玉新聞 9月25日.pdf
以下の写真は、アユの食み跡
15:12
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