7月6日(木)東松山市民環境プロジェクトにも登録されている、新宿小学校6年生(81人)の環境学習指導を実施しました。
前々日(4日)から、小学校近くを流下する市野川の旧流れ川橋周辺に、大小12個の仕掛け網をセットしましたが、台風3号と梅雨前線による夜半の降雨で、小型網1個の亡失がありましたが、高水敷に打ち上げられたものの5日に再度セットし直して、6日当日は午前9:00から河川敷での「生き物調査」を無事完了した。
11:00からは、小学校体育館にて協議会運営委員2名による、都幾川・市野川・滑川3河川の水質汚濁判定を、埼玉県水環境課より支給されたCODパックテストで、全員が学習しました。
写真1.市野川右岸高水敷での生き物調査(左岸の小山は、国史跡「松山城館跡」)↓
生き物調査の魚類ではタモロコ、モツゴが優占種となっており、ドジョウ、ギンブナ(稚魚)、タモロコ、ナマズなどが確認された(7種)。甲殻・両生類では、モクズガニ、テナガエビ、スジエビが多く確認され、ウシガエル幼体(オタマジャクシ)が多数を占めた(6種)。
昨年度より、魚類の出現種類が少なかった要因としては、台風3号による水位上昇で、網が浮き上がり、小型魚類(コイ、フナなどの稚魚)が掛からなかったものと推定します。
写真2.数多く採捕されたオタマジャクシ(丸型水槽のウシガエル)、ミシシッピーアカミミガメ↓
写真3.4.環境アドバイザーと担任教諭による、パックテスト(COD)の指導↓
水質判定学習では、市役所広報に載っている3河川水質現況(BODで、都幾川0.3ppm、市野川1.5、滑川2.8ppm)に準じた汚濁傾向に沿わないCOD判定結果となった。その原因は、3号台風と降雨がもたらした流量・水位上昇で、3河川とも泥流が混じり判定に不向きであったためと、児童達に補足説明しました。
今後の河川整備計画では、H30年度より城南新宿橋下流の約300m地点に、新諏訪堰(ラバー転倒型)が整備される計画になっており、堰上・下流での低水路護岸工事の親水性を期待していきたい。
梅雨時期にも拘わらず、環境学習開催に応じた堤防草刈り業務では、東松山県土整備事務所(河川砂防部)のご配慮に、何時もながら感謝いたします。